システム発注者の常識と受注者の常識  次の文書

ある業務のシステム化を考えプログラムの作成とコンピュータの導入。よくある業務改善ですが、発注者と受注者の常識の違いで出来上がったものが使ってもらえないことがあります。

現行の業務を人が行っている場合かなりな例外事項も判断しながら行っています。在庫がなくなりそうだから部品を注文したい。この場合、何日で入荷するのか、いつこの部品を必要とするのか、発注ロット数は、どの製品で使われるのか、入荷後耐用年数までにすべて使用されるのかなど考え今回は100個〇〇円で注文決定。

受注者側で自動発注システムを考えて見ましょう。必要な情報は、現在庫数、発注ロット、発注単価、年何個使用されるか。

でも、注文先に在庫がなかったらどうすますか、注文数と納品数が違ったらどうしますか、棚卸在庫数が違ってたらどうしますか、注文書の形式は? FAX注文? 伝送注文? などと発注者側へ質問していきます。

なぜでしょう。システム受注者は実はなにも知らないのです。こんなの言わなくでも知ってるよね。って思われるところに、誤解と落とし穴が発生します。

システム発注者は、新入社員を教育するように説明していただけると助かります。システム受注者は考えられる疑問を質問します。が発注者の業務を知らないので質問が漏れてしまいます。

このまま、開発が進むと使えないシステムが出来上がってしまうでしょう。

そこでシステム制作者は制作途中で、何度もデモを行い漏れが無いことを確認しながら、システム発注者の常識と受注者の常識を一致させる努力をします。


最終的に、一致しなければ訴訟になります。弊社も以前経験しました。

 



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