株式会社 SSKPC

A00186 2000/01/01
BTO build to order
顧客からの注文に応じて、機器を生産・販売すること。注文生産。従来、パソコンメーカーは独自の需要予測を基に機種の生産量を決めてきた。しかし、製品の陳腐化が早いため、ユーザーニーズに合わない機種はすぐに不良在庫になるという問題を抱えていた。注文実数を生産するBTO方式なら、こうした問題が解消され、在庫圧縮につながることから、各メーカーが導入を進めている。多くの場合、メモリーやハードディスク容量などの変更ができ、ユーザーにとってもメリットがある。  デルコンピュータや日本ゲートウェイなどは以前からBTOを実施しているが、97年以降、NEC、富士通、コンパックコンピュータなども企業向け製品でBTOを採用した。納期が明確で、ある程度数量がまとまり、直販の比率が高くメーカー自身が対応しやすいことなどが、企業向け製品を対象とした理由。  BTOの実施方法はメーカーによって差がある。コンパックコンピュータがあくまで仕様の決まった標準製品の受注生産としているのに対し、NECや富士通は顧客の希望に応じてメモリー容量やアプリケーション、ディスプレイの種類などを選択できるようにしている。個人向けでもBTOを実施しているデルコンピュータや日本ゲートウェイの製品はモデムの有無やハードディスク容量なども含め、大半の部品を選択できる。  同じような形態の生産・販売方式としては、ユーザーの求める仕様を全面的に取り入れて特注製品を作るCTO(configure to order=注文仕様生産)や、メーカーでなくディーラーが注文仕様に対応して製品を組み上げるチャネルアセンブリがある。