株式会社 SSKPC

A00584 2000/01/01
IEEE1284
IEEE(米国電気電子技術者協会)が標準化した、パラレルポート用インタフェース規格。94年3月に制定された。最近のパソコンではプリンター用インタフェースの規格としてほとんどの機種が採用している。単にパラレルポートと呼ぶ場合には、IEEE1284を指すことが多い。  パソコンでは、もともと米セントロニクス・データ・コンピュータが定めたセントロニクス方式が事実上の標準として使われてきた。しかし、データ転送速度が最大150KB/秒程度と遅く、電気仕様が明確に定められていないため互換性が確保しにくいなどの問題があった。そのため、IEEEでパソコン用のパラレルインタフェース規格として制定された。  従来のセントロニクスとの互換性を確保しながら高速化のために新しいデータ転送モードを追加した。転送速度は150KB/秒~8MB/秒で、モードによって異なる。データ転送のモード設定は通常BIOSで行う。データ転送モードには、セントロニクス互換モード、ニブルモード、バイトモード、ECPモード、EPPモードの5通りがある。  さらに双方向通信が可能になった点も特徴だ。これでプリンターが内蔵しているフォント名や用紙の種類、稼働状態などの情報をパソコンが取得することが可能になった。