株式会社 SSKPC

A00742 2000/01/01
Mac OS マックオーエス
米アップルコンピュータのMacintoshやその互換機用のOSのこと。当初アップルはMacintosh用OSを単にSystem(日本語版は漢字Talk)と呼んでいた。しかし、アップルが一時的にMacintoshの互換機メーカー育成を図ったことで、OS自体を強くアピールするようになった。97年1月に登場したバージョン7.6の登場を機にMac OSがMacintosh用OSの名称として正式に採用された。  Mac OS 7.6、同7.6.1を経て、97年7月にはMac OS 8が登場(日本語版は同年9月)。Mac OS 8ではFinderが高速になり、マルチスレッド対応によってファイルコピー中にほかの作業をするといった動作が可能になった。しかしCPUに68040かPowerPCを搭載した機種のみが対象となった。98年3月には新ファイルシステムHFS Plusに対応したMac OS 8.1が登場した。  98年5月に開催された米アップルコンピュータ主催の開発者向け国際会議(WWDC)で、次世代OSとして開発が進められていたRhapsodyの後継OSとしてMac OS Xが発表され、Mac OSの名を持つOSはコンシューマー向け、プロ向け、サーバー向けの3つに明確に分けられた。コンシューマー向けは従来の延長線上にあるOSで、98年10月にMac OS 8.5が、99年5月にはMac OS 8.6が登場した。8.5では検索機能Sherlockが搭載されたほか、AppleScriptとQuickDrawがPowerPCネイティブになり高速化が図られている。8.6は8.5のマイナーチェンジ版でUSBやIEEE1394関連の改善が施された。99年の10月にはSherlockの強化版を搭載し、マルチユーザーにも対応したMac OS 9(開発コードSonata)が登場する予定だ。  一方、プロ向けにはMac OS Xが、サーバー用にはMac OS X Serverが用意されている。いずれも、従来の延長線上で開発が進められているコンシューマー向けMac OSとは内部構造が異なり、完全なマルチタスクやメモリー保護など昨今のOSとしての基本的な機能を備えている。Mac OS X Serverは99年3月に英語版が、6月に日本語版が発売された。Mac OS Xは2000年の初めに登場する予定である。