株式会社 SSKPC

A00949 2000/01/01
PCIバス peripheral component interconnect bus
DOS/V機(PC AT互換機)やMacintoshで現在最も普及している32ビットバス規格。動作周波数は33MHz。データ転送速度は133MB/秒。64ビットバス仕様もある。従来のISAバスに代わりSCSI、LAN、ビデオキャプチャーカードなどに広く利用されている。ただしグラフィックスカードはAGPバスに接続するのが一般的になっている。  もともとは米インテルが提唱し、主要パソコン関連メーカーが参加するPCI SIG(Special Interest Group)が作成した。92年6月に発表されたが、その時点では内部バスとしての規格だけだったため、製品にはなかなか採用されなかった。その間に32ビット仕様のローカルバスとしてVLバスが登場、486搭載パソコンではVLバスが一般的になった。  しかし、93年4月にはコネクターの仕様も定まり、Pentium搭載のデスクトップパソコンでは、PCIバスの採用が一般的となった。NECのPC-9800シリーズも94年7月からPCIバスを採用した。米アップルコンピュータも95年6月からMacintoshの上位機種でNuBusの代わりにPCIバスを採用した。RISCチップを搭載したワークステーションでもPCIバスの採用が進んだ。  95年8月にはRevision2.1の規格が策定された。32ビットのほかに64ビットのバスと、66MHzで動作する仕様も規定している。64ビット幅のデータバスが66MHzで動作する場合、最大転送速度は528MB/秒になる。このほか、コンカレントPCIという機構も導入された。これは、データ転送速度が異なる複数の周辺機器がバスにアクセスしたときに、動画などのマルチメディアデータを優先して途切れずに転送できるようにする仕組み。PCI 2.1に準拠した64ビットバスはPower Macintosh G3など一部のパソコンやUNIXワークステーション、サーバーには搭載されているものの、DOS/V機ではまだ普及していない。  PCIバスの仕様を策定しているPCI SIGは、98年に最新規格のPCI2.2を公開した。PCI2.2はバスの転送速度などは変えず,新たに電力管理のための仕様と,活線挿抜を行うための仕様を追加した。