株式会社 SSKPC

A01090 2000/01/01
SCSI スカジー;small computer system interface
パソコンなどの小型コンピューターと、ハードディスクや光ディスク装置などの周辺機器を接続するためのインタフェース規格。いくつかの拡張規格があるが、必ずしも上位互換ではない。現在では外付け型のハードディスクやCD-ROM、MOディスク、スキャナーなどほとんどの機器がSCSIを採用している。なお、本体に内蔵されるハードディスクやCD-ROMではエンハンストIDEと呼ばれるインタフェースに接続することが多い。  最初の規格であるSCSI-1は、ANSI(米国規格協会)が86年7月に策定した。それまではSASIが主流だったが、これ以降急激にSCSIを採用する機種が広がった。SCSI-1は、SASIの転送速度や接続に問題があった周辺機器の接続性を確保した。転送速度は最大5MB/秒で、バス幅8ビット。パラレルインタフェースで最大8台までの機器を接続できる。  94年にはSCSI-2規格が策定された。CD-ROMやスキャナーなどハードディスク以外の装置を接続できるようにしたほか、SCSI-1との互換性を重視しながら高性能化を図った転送方式も規定した。この転送方式にはデータ幅によってFast SCSIとWide SCSIの2つの規格がある。Fast SCSIはバス幅をSCSI-1と変えずにデータ転送速度を最大10MB/秒に高めた。Wide SCSIはバス幅を16ビットに拡張したもので、データ転送速度は最大20MB/秒。接続できる機器の数も最大16台となっている。Wide SCSIはFast Wide SCSIと呼ばれることが多い。  96年にはSCSI-3規格が策定された。バス幅8ビットのまま転送速度を20MB/秒まで高めたUltra SCSI(Fast-20)、同じく8ビットで40MB/秒のUltra2 SCSI(Fast-40)に加え、バス幅16ビットで速度40MB/秒のWide Ultra SCSI、同じく16ビットで80MB/秒のWide Ultra2 SCSIなどが規定された。さらに、Fibre Channel、IEEE1394、SSA(Serial Storage Architecture)などの高速シリアルインタフェースも同規格に取り込んでいる。