株式会社 SSKPC

A01191 2000/01/01
TCP/IP transmission control protocol/internet protocol
インターネットの標準プロトコル。パケットと呼ばれる細かい単位に分割されたデータを、指定したあて先に正しく届けるための仕組みを定めている。実際には、TCPとIPという2つのプロトコルで構成される。TCPでは、データが送信された時と同じ形で届くための仕組みを、IPでは指定した相手にデータを届けるための仕組みを、それぞれ提供する。  TCPの送信プロセスでは、パケットに対して、どの通信サービス(HTTPやFTP、TELNETなど)で利用するものかを示す「ポート番号」やそのパケットがデータ全体のどの位置に当たるかを示す通し番号である「シーケンス番号」、パケットデータに異変はないかを確認するための数値「チェックサム」などの情報(TCPヘッダー)を付加する。パケットがあて先に届くと、受信側のコンピューターは、TCPヘッダーを参照してパケットが正しく届いたか確認する。ここで、届いていないパケットや誤りが検出されたパケットがあった場合は、受信確認通知を出さないので、送信元は再度そのパケットを送り出す。  IPの送信プロセスでは、TCPヘッダーが付いたパケットに対し、あて先や転送先などの情報(IPヘッダー)を付加する。ルーターなど、インターネット上のデータ転送を制御する機器は、このIPヘッダーの情報をもとにして正しいあて先にデータが届くよう転送処理を行う。  なお、IP上で動作するプロトコルにはTCPのほか、UDPもあるが、実際の運用ではTCPとIPを組み合わせて使うことが多い。  Windows 3.1やMS-DOSでTCP/IPを利用するには、TCP/IP接続ソフトを用意する必要があった。Windows 95/98、Mac OSでは漢字Talk 7.5以降からは標準でTCP/IP接続機能を持つ。また、NetWareやWindows NTなどのネットワークOSでもTCP/IPが利用できるようになっている。