株式会社 SSKPC

A01460 2000/01/01
アパーチャグリル aperture grill
ソニーが開発したCRTディスプレイの管の構造。アパチャーグリルと表記することもある。同社ではこの構造を採用したCRTディスプレイにトリニトロンという商品名を付けている。  シャドウマスク方式のCRTは、金属板に穴をあけたシャドウマスクを採用しており、構造上、画面の周辺部を透過する電子ビームの量が減るため、画像の鮮明さが落ちる。アパーチャグリルは、シャドウマスクの代わりに金属ワイヤーを管の上下方向に張ることにより、透過する電子ビーム量の低下を抑えている。  91年にアパーチャグリルに関するソニーの特許が期限切れになったことで、三菱電機のダイヤモンドトロンなど、他社もアパーチャグリル方式のCRTを販売するようになった。当時はトリニトロンが1本の電子銃から3本の電子ビームを発するのに対し、ダイヤモンドトロンは3本の銃からそれぞれ1本ずつビームを発生させるという違いがあった。しかし、現在はどちらも3本の電子銃を使っており、大きな違いはなくなっている。