株式会社 SSKPC

A01599 2000/01/01
オープン価格
メーカーが自社の製品に希望小売価格を付けずに、流通業者に値付けを任せる方式。もともと家電製品などで採用されていたが、パソコン業界では米国で90年代初めに広がった。日本ではアップルコンピュータが94年に採用したのが最初で、その後主要メーカー各社が店頭販売向け製品のほとんどにオープン価格を採用している。  パソコンの場合、メーカー間の価格競争が激しいうえ製品サイクルが短く、数カ月おきにモデルチェンジして新製品が投入される。そのため、モデルチェンジ直前の製品や旧製品は実売価格が急落し、希望小売価格と大きくかい離する。メーカーがオープン価格を導入するのには、価格下落によるイメージダウンや、価格情報の混乱を避ける狙いがある。  一方で、オープン価格になると、その製品の価値基準が分かりにくくなるという問題点も指摘されている。希望小売価格に代わる指標として推定小売価格を提示するメーカーもある。