株式会社 SSKPC

A01722 2000/01/01
クロック周波数 clock frequency
パソコンが内部で処理を進めるテンポのこと。単にクロックと略すこともある。CPUや各種のバスは特有のクロック周波数を持つ。  クロックを発生する回路のことをクロックジェネレーターと呼ぶ。同じシステム構成なら、クロック周波数が高いほど処理速度は速くなる。しかし、メモリーなどパソコンを構成する部品それぞれに、利用できる動作周波数の上限があるので、無制限にクロック周波数を上げることはできない。  CPU自体の処理速度はクロック周波数に正比例する。最近のパソコンでは、マザーボード側のクロック周波数(外部クロック)を変えずにCPU内部のクロック周波数だけを上げる技術が採用されている。最初にこの技術を採用したのは、米インテルが92年に発表したi486DX2で、クロック周波数をCPU内部で2倍にする。例えば、Pentium III 550MHzであれば、100MHzの外部クロックを内部で5.5倍にして動作している。  ただし、CPUのクロック周波数を2倍にしても、メモリーや周辺装置とのデータのやり取りをするバスのクロック周波数が変わらないとパソコン全体の性能はあまり上がらない。そのため、マザーボードのクロック周波数であるシステムバスクロックも、Pentium IIでは350MHz版以降、従来の66MHzから100MHzに引き上げられている。