株式会社 SSKPC

A02178 2000/01/01
ニッケル水素電池 nickel hydride battery
ニッカド(NiCd)電池の高容量版として開発された2次電池。ニッカド電池とよく似た構造を持つが、負極にカドミウムに代えて水素吸蔵合金という特殊な合金を使って単位体積及び単位重量当たりのエネルギー量(エネルギー密度)を高めた。同じ重量でニッカド電池の1.2~1.4倍のエネルギー密度を持つ。電池を使い切らない状態で再充電すると見掛け上の容量が減少するメモリー効果もニッカド電池より起こりにくい。また、電極材料にカドミウムを使っていないため、環境に悪影響を与えにくいことなどからもニッカド電池の代替品として有力視された。  94年ごろからニッカド電池の代わりにニッケル水素電池を搭載したノートパソコンが登場、95年まではノート型では最も多く使われていたが、最近では一部の低価格ノートを除き、重量当たりのエネルギー密度がニッケル水素電池より大きいリチウムイオン電池にほぼ置き換えられている。