株式会社 SSKPC

A02240 2000/01/01
バイオコンピューター bio-computer
人間の脳の機能、情報処理の方法、生体構造、分子レベルの生物学的構造など、いろいろな段階での脳の働きや成り立ちを参考にして作られる高機能なコンピューターのこと。  現在の電子回路技術を利用してICやLSIを組み合わせて脳に近い機能を持つコンピューターを作る立場と、バイオテクノロジー(生物工学)を応用し、脳の生体構造をまねたバイオチップ(生体素子)を使って生物的コンピューターを作る立場に大別できる。一般には後者を指す場合が多い。現在はまだ基礎レベルの研究段階。  従来のコンピューターを発展させたバイオコンピューターの一種に、ニューロコンピューターがある。これは神経回路をモデルにした学習機能を持つ機械のパーセプトロンを発展させたもので、経験から学ぶという脳の情報処理方法をまねたものである。入力信号に対する出力信号の大きさを変えられる回路を、並列に数百個も組み合わせて、人間の脳の学習機能の一部を経験的に再現する。  脳を生物学的な見地からまねるバイオコンピューターは、バイオチップを使うものが代表例。メモリーやマイクロプロセッサーに相当するものを、微小なバイオチップで作ることで、より小型で高性能なコンピューターの開発を目指している。