株式会社 SSKPC

A02259 2000/01/01
パイプライン処理 pipeline processing
高速処理のためにCPUなどで用いられている技術。CPUの内部では、命令(インストラクション)はフェッチ(取り込み)、デコード(解釈)、実行、演算結果の出力など、複数の段階を経て処理されている。これらの各段階を並列に処理するための機構をパイプラインと呼ぶ。通常は、5段階かかる命令の処理には5クロック必要だが、パイプライン処理では、連続して処理している限り、1クロックで処理が進む。  ただし、パイプライン処理が効果を発揮するのは、命令を連続して実行できる場合のみ。分岐処理などが頻繁に現れると、そのつどパイプラインの各段階にある内容が無駄になり、効率が悪くなる。そこで、できるだけ連続した命令を処理するために、分岐予測の技術が併用される。  最近は、複数のパイプラインで並列処理するスーパースケーラーという技術も一般的になっている。