株式会社 SSKPC

A02791 2000/01/01
遺伝的アルゴリズム
環境に適応した生物が生き残っていく自然淘汰の過程を模した計算により、ある問題に対する最適解(あるいはその近似解)を見付ける手法。工場のプロセス管理、価格・在庫予測、鉄道・道路輸送のルート立案や配送計画、エレベーターの制御などに利用されている。  遺伝的アルゴリズムは、ある問題に対しての解答候補群を用意し、それぞれの解答候補について問題を解決するのにふさわしいかどうかを測り、比較していく。その生存競争に勝ち残ったいくつかの解答候補を組み替える交配や、無作為に加工する突然変異を施して別の解答候補群を作成する。世代交代したこの解答候補群について、また生存競争と交配、突然変異を施す。このように計算を繰り返していくと、最終的に問題を解決する最適解が残る。  解を導く計算式が立てにくい問題や、複雑な順列組み合わせなど通常の計算方法では膨大な時間を要する問題でも、比較的容易に最適解を見付けられるのが特徴という。ただし、効率良く正確な解を求めるには、解答候補の設定方法、その評価などが適切でなければならない。