株式会社 SSKPC

A02806 2000/01/01
液晶ディスプレイ liquid crystal display;LCD
液晶パネルを利用した表示装置。CRTディスプレイとは異なり、薄型で消費電力が小さいというメリットがある。  2枚のガラス板の間にはさんだ液晶に電圧をかけると、分子の向きが変わって液晶を透過する光の振動方向が変化する。そこで、偏光板を置いておけば、電圧の変化で光を通すか遮断するかを制御できるようになる。液晶自体は光を発しないため、暗い場所でも見やすいように背後から蛍光灯などで照らすバックライトが一般的に使われている。  パソコン用の液晶ディスプレイには、DSTNやSTNに代表される単純マトリックス方式とTFTに代表されるアクティブマトリックス方式の2種類があるが、現在の主流はTFT液晶である。  かつてはノートパソコンでの利用がほとんどだったが、現在ではデスクトップパソコンでも、液晶ディスプレイを採用した製品が人気となっている。また単体販売の製品も97年秋から急速に価格を下げ、現在では14インチクラスで10万円を切る製品も登場した。15インチクラスでも10万円台半ばまで下がるなど、身近な存在になった。  液晶パネルのサイズは、デスクトップ用で14.1~15インチ、ノート用では13.3~14.1インチが主流。携帯型のノートでは10.1~12.1インチのものが使われている。  液晶ディスプレイは信号をデジタルで処理する仕組みになっている。しかし、アナログインタフェースのCRTディスプレイ用端子に直接接続するために、アナログ入力をデジタルに変換する回路を内蔵した製品が多い。