株式会社 SSKPC

A02910 2000/01/01
互換機
他社の機種のために開発されたソフトや周辺機器を、そのまま使えるように設計した機器。通常、オリジナル機の知的財産権を侵害しないものを指す。  米IBMが84年に発売したIBM PC ATは、欧米のパソコン市場で大きなシェアを占めた。同社はPC ATの内部構造を積極的に公開したためPC AT互換機を販売するメーカーが相次ぎ、現在では、オリジナル機よりも機能が拡張された互換機のアーキテクチャーが世界標準になっている。  日本では、80年代後半にNECのPC-9800シリーズが国内市場で大きなシェアを占め、セイコーエプソンがその互換機を87年に発売、96年まで販売していた。  Macintoshにも互換機は存在した。米アップルコンピュータが94年にMac OSのライセンス供給を開始し、米国では米パワーコンピューティング、日本ではパイオニアなどがMacintosh互換機を発売した。しかし、97年にアップルがライセンス供給を中止したため、Macintosh互換機の市場は事実上消滅した。