株式会社 SSKPC

A02964 2000/01/01
秋葉原
世界的に知られた東京の電気街。JR秋葉原駅の周囲、東西は昭和通りから昌平橋、南北は万世橋から地下鉄銀座線末広町駅までの約600m四方の地域に、第一家庭電器、ラオックス、石丸電気、ヤマギワなどの大手をはじめ、約250店の電気電子製品関連の店舗が軒を連ねている。パソコンショップでは大型店のラオックス・ザ・コンピュータ館やT・ZONEミナミ、中小型店を計16店出店しているソフマップが3大勢力。ツクモパソコン本店、石丸電気本店なども充実した売り場を展開している。  秋葉原は家電の街からパソコンの街に姿を変えた。マルチメディア総合研究所によれば、98年度の秋葉原電気街のパソコン関連製品の総売り上げは2556億円に達した。  93年秋以降に、シントクやヒロセムセンなど老舗の家電量販店が相次いで清算、廃業に追い込まれたほか、家電売場を縮小する店も増えてきた。こうした家電店が撤退した跡地にはパソコンショップが続々と出店、新たな活気を生み出した。ただし、96年ごろからパソコンショップも淘汰が進み始め、中小型店の中には閉店に追い込まれたところもある。  秋葉原はパソコン価格相場のリード役を長く演じてきた。しかし、94年ごろから東京・新宿に本拠を置くヨドバシカメラ、東京・池袋を拠点とするビックパソコン館などカメラ系ディスカウンターに激しい安売り合戦を仕掛けられ、価格面では守勢に回りつつある。東京近郊や、札幌、仙台、広島、福岡など地方の大都市に続々登場した巨大パソコンショップも、秋葉原のショップと同等の品揃えや価格を打ち出している。