株式会社 SSKPC

A03127 2000/01/01
熱転写プリンター
熱で溶ける固体インクを感熱ヘッドで加熱し、溶かしたり昇華させて紙に転写する方式のプリンター。溶融型と昇華型とがある。  溶融型は、電気で発熱した印刷ヘッドが、インクフィルムのインクを溶かして紙に転写する。以前は個人ユーザー向けの低価格プリンターは、溶融型が大半だった。アルプス電気が開発したマイクロドライ方式は、溶融型を発展させて高精細なカラー印刷を可能にしたもの。  昇華型は、昇華性染料を塗布したフィルムと、ポリエステル系の樹脂をコートした受容紙(印刷用紙)を重ね合わせる。そこに印刷ヘッドで熱を加えて、インクフィルムの染料を昇華させて受容紙に吸着させる。昇華型では昇華度合を調整して印刷濃度を制御できるため、写真に迫る印刷品質が得られ、ビデオ静止画などのフルカラー画像作成に向いている。デザイナーなどプロ向けの用途に使われる場合が多い。最近ではデジタルカメラの普及に伴い、パソコンを経由せずに、デジタルカメラから直接印刷できる製品が4万~6万円で発売されている。